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2010年8月

チャイナタウン

 「チャイナタウン」

製作年: 1974年

製作国:アメリカ 監督: ロマン・ポランスキー

出演者: (ジェイク・ギテス) ジャック・ニコルソン      

      (エヴリン・クロス・モーレイ) フェイ・ダナウェイ      

      (ノア・クロス) ジョン・ヒューストン      

      (アイダ・セッションズ) ダイアン・ラッド     

      (カーリー) バート・ヤング  

「あらすじ」はウィキペディアから

ロサンゼルスの私立探偵ジェイク・ギテスは「モーレイ夫人」と名乗る女性に依頼され、市の水道局幹部であるホリス・モーレイの身辺調査をすることになった。尾行の結果、ジェイクはホリスが若いブロンドの女性と逢っている様子を写真に撮影する。

だがホリスのスキャンダルはすぐに新聞にすっぱ抜かれ、更にホリス自身も何者かに殺害されてしまった。しかも最初にモーレイ夫人を名乗って調査依頼してきた女は別人と判明する。

ジェイクは独自に事件の真相に迫ろうとするが、そこで見たのはロサンゼルスの水道利権を巡る巨大な陰謀と、ホリスの妻エヴリン、そして彼女の父である影の有力者ノア・クロスを中心とした人々の、愛憎半ばする異常な過去だった……

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

監督のロマン・ポランスキーとは久しぶりに耳にした名前。1968年公開の「ローズマリーの赤ちゃん」という映画で初めて知った監督である。ロマン・ポランスキーの二度目の妻であるシャロン・テートが妊娠中にチャールズ・マンソン率いるカルト教団の信奉者に刃物で身体を何箇所も刺されて惨殺したというおぞましい事件も当時の新聞で知っていた。

「チャイナタウン」はロマン・ポランスキーがその出来事で悲嘆に呉れて立ち直りかけた頃に監督した映画という。今回DVDで初めて観た映画で、公開時に観ていないのは、この頃は映画に関心が薄くなっていたのだと思う。そのDVDを観たついでに知ったのは「戦場のピアニスト」の監督がロマン・ポランスキーだったこと。

映画は特に奇を衒った難しいものではなく、筋書きもしっかりしていてストーリーに一貫性があり、それにのっとって丹念に仕上がっていると思う。

主演のジャック・ニコルソンは「イージーライダー」で一躍有名になったのは周知のこと。 ところでフェイ・ダナウェイだが、この女優が登場するシーンになって映画も俄然ミステリアスさを帯びてくる。

ジャック・ニコルソン演じる私立探偵のジェイクに素行調査の依頼が来る。依頼主はモーレイ夫人と名乗って夫の浮気を勘ぐっている。 ジャックはさっそく尾行を開始して証拠写真を撮るが、新聞にゴシップ記事として掲載され、ここでフェイ・ダナウェイが現れて私立探偵のジェイクを名誉棄損で訴えるというのだ。

先の依頼主は実はモーレイ夫人ではなくて別人、フェイ・ダナウェイがモーレイ夫人ということも分かる。 夫はホリスといってダムの建設技師である。ところがホリスはそれから不審の死を遂げる。

おりしもこの時に街を賑わしていたのがダム建設問題。巨大な利権がからみ、それに乗じてひと儲けを企てているのがモーレイ夫人の父親クロス。 しかし、クロスの娘婿であるホリス技師はダム建設地の地盤を調べて軟弱であることが判明し、ともかくもダム建設の反対側に回る。

ホリス技師の不審死は当然すぎる結果であり、それに関って暗躍している人物もまた当然すぎるほど読めて、世間では普通に起こってもおかしくない事件。

だが、映画の終盤で明らかになったのは、世の中広しといえどもあってはならない出来事。それがホリス技師の浮気相手とされた女性、モーレイ夫人、父親クロスとの関係。映画はモーレイ夫人の衝撃的な死で終わる。

ライアンの娘

8月26日(木)  「ライアンの娘」

製作年: 1970年

製作国:イギリス

監督: デヴィッド・リーン

出演者: (チャールズ) ロバート・ミッチャム

      (ロージー) サラ・マイルズ     

      (神父) トレバー・ハワード

      (ランドルフ) クリストファー・ジョーンズ

      (マイケル) ジョン・ミルズ

「あらすじ」はウィキペディアより

20世紀初頭、独立運動が秘かに行なわれているアイルランドの港町。古い因習を嫌う美しい娘ロージーは、年の差が離れた教師チャールズと結婚式を挙げた。しかし彼に不満足なロージーは、赴任してきたイギリス軍将校のランドルフと不倫関係を結ぶ。あるとき、武器を陸揚げしていた、イギリスからの独立を望む男たちが逮捕されるという事件が起こり、ロージーは裏切り者の烙印を押されてしまう。そんなとき、彼女のそばにいて支えてくれたのは、彼女が裏切り続けていた夫のチャールズであった……。

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

デヴィッド・リーン監督の映画は大作が多い。

「戦場にかける橋」「アラビアのローレンス」「トクトル・ジバコ」に今回改めて観た「ライアンの娘」もそうだが、上映時間が3時間以上である。いずれもが史実を背景にし、歴史に翻弄される人間を描いているものだ。

他に好きな映画としてジャンルは全く違うが「旅情」がある。

この監督の特色で特に際立っているのが、映画に描かれる風景の美しさ。ところで「ライアンの娘」の音楽を担当したのがモーリス・ジャール。「アラビアのローレンス」「ドクトル・ジバコ」もそうであり、これらの映画音楽のどれもが素晴らしい。

「ドクトル・ジバコ」のタラのテーマは誰でも知っているのではないかと思う。

さて「ライアンの娘」の映画の方。端的に言って不倫を扱った映画だと思う。

公開時にワクワクして観た覚えがあり、今回DVDを借りたのはその誘惑に駆られてのことだ。タイトルのライアンの娘とはロージーのことであり、父親のライアンは酒場を営む親父。

ロージーはかねてから尊敬している教師チャールズに愛を打ち明け、チャールズもためらいながらもその愛を受け止めて結婚することになる。しかし、恩師のチャールズに尊敬とあこがれだけで結婚したつけはすぐに回り、映画でも観ての通りでロージーの表情は初夜を終えた早々から暗い。

ある日、親父の酒場で店番をしていたロージーは、この店でイギリスから赴任して来た将校のランドルフに出会う。ランドルフは店の中でマイケルが靴を小刻みに壁に叩きつけているのにイライラし、おそらく軍隊が行進する軍靴の響きのように聞こえたのであろう、戦争の忌まわしい記憶が胸中によぎって痙攣を起こす。

ロージーはかいがいしく介抱し、一目見たなり恋に陥る。この不倫関係が肉情的に見えるのは、おそらくロージーの奔放な性格そしてランドルフの厭世的な気分からであろう。

話は変って時代背景。舞台はアイルランドの港町。イギリスからの独立運動をたくらみ、武器をドイツから入手する手はずだったが、これがイギリス側に発覚して関係者は検挙される。イギリス側にこの情報をもたらしたのがロージーの父親、つまり密告したのだ。

すでにロージーの不倫の噂が町中に広まり、しかも浮気相手が村人の怨嗟のまとになっているイギリス軍の将校だ。独立運動を支援する村人の反感はロージーに向けられ、リンチに遭う。

夫のチャールズは中に入ってロージーを助け出そうとするが共々に同じ目に遭う。その場からロージーとチャールズを救ったのが神父である。

頭髪をズタズタに切られたロージー、夫のチャールズも村を離れる決心をし、心の離れた二人はともかくも村から出るまでは夫婦の態を装い、村人の偏見、腹いせのこもった視線を浴びる中、村から去って行く。一方、ランドルフはロージーを失ったせいか、自殺してすでにこの世にはいない。

「ライアンの娘」に名作という評もあるが、やはり不倫映画の域は出ていない、と再度観て思う。こんなテーマで3時間以上の大作にするのだからデヴィッド・リーン監督の手腕はたいしたもの。

48時間

製作年 :1982年 

製作国 ::アメリカ

監督 :ウォルター・ヒル

出演者 : (ジャック・ケイツ)   ニック・ノルティ       

       ( レジー・ハモンド) エディ・マーフィ

ストーリーは「ウィキペディア」より

2人の囚人が脱獄、下町に潜伏する。ジャック・ケイツ刑事と相棒が踏み込むも、悪党たちはケイツの拳銃を奪って逃走した。同僚を殺されたケイツは、脱獄囚の仲間であり現在は服役中のレジー・ハモンドというチンピラから手掛かりを引き出そうとする。「2人を捕まえるために自分を刑務所から出して協力させろ」と要求するハモンドに対して、48時間の期限付き仮出所を取り付けたケイツ。追跡行の中で、ハモンドが時折見せるタフな一面に少しずつ彼を見直していくケイツだが、このハモンドにも隠している企みがあった……。                                                                  

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

ニック・ノルティがジャック・ケイツ刑事を扮し、チンピラのレジー・ハモンドを扮しているのがエディ・マーフィです。エディ・マーフィは48時間がデビュー作、そして二年後の「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズで大スターの仲間入りを果たします。

ニック・ノルティも時々映画で顔を見かけますが、主役を演じたのを観るのは「48時間」が始めてだと思います。この映画、上映当時から好評を博していたようですが、今回DVDで観たのが始めてです。

囚人を駆り出して野外労働をさせている冒頭のシーン、その場で看守を二人射殺して逃走する一人の囚人と外部から割り込んで手助けした仲間一人。この凶悪犯二人の追跡を描いている映画です。

その過程で一度、犯人を追いつめて置きながら逃がしてしまい、挙句には相棒の刑事が一人、凶悪犯に射殺されます。その弾丸を放ったのはニック・ノルティから奪ったピストルです。凶悪犯の目的は仲間と共に奪った大金を横取りして二人で山分けすることです。

エディ・マーフィはその凶悪犯の仲間で、実はその大金は彼の乗用車のトランクに保管されているわけです。エディ・マーフィが仮出所を条件に元の仲間の逮捕にニック・ノルティに協力するというプロットです。筋立ては奇想天外ですが、ともかく楽しめる映画です。

一徹者のニック・ノルティと洒脱なトークのエディ・マーフィとのコンビとのやりとりが面白く、最後まで飽きの来ない映画でした。

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