« 情婦 | トップページ | 黒いオルフェ »

許されざる者

「許されざる者」

製作年: 1992年

製作国:アメリカ

監督: クリント・イーストウッド

出演者: 

(ウィリアム・ビル・マニー) クリント・イーストウッド

(リトル・ビル・ダゲット) ジーン・ハックマン     

(ネッド・ローガン) モーガン・フリーマン

(イングリッシュ・ボブ) リチャード・ハリス

(スコフィールド・キッド) ジェームス・ウールヴェット

「ストーリー」はウィキ・ペディアより 

1880年のワイオミング州。小さな牧場を営むウィリアム・ビル・マニーはかつて列車強盗や殺人で名を馳せた伝説的なアウトローであったが、11年前に妻と出逢ってから改心し酒も止めた。二人の子供にも恵まれたが作物は満足に育たず3年前に妻にも先立たれてしまった。

そんな或る日、マニーの元をスコフィールド・キッドと名乗る若い賞金稼ぎが訪れた。キッドによると、とある売春宿で客の牧童が「泥酔して娼婦の顔を切り刻み、目玉をえぐり出し、乳首を切り取った」カウボーイが、保安官の裁量で、馬7頭分の賠償金を支払うという約束だけで、自由の身になるという事件が起こった。

怒った娼婦たちが、カウボーイを殺した者に1000ドルの賞金を出している。というのだ。キッドは冷酷無比であるという伝説を持つマニーと手を組み賞金を得ようと考えていたのだ。

しかしマニーには11年という永いブランクがあった。馬も自由に乗りこなせなくなり、二人の子供もまだ幼い。それでも、不当に殺された娼婦の敵討ちをすれば大金が手に入り、生活が楽になると考えたマニーは悩み抜いた末、再び銃を手に取ることを決意した。

マニーはかつての相棒であるネッド・ローガンを連れて街へ向かった。その頃ダゲットは噂通り暴力的な方法で街を牛耳っていた………。

Yurusarezarumono

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

カウボーイの客が娼婦に小馬鹿にされたことから憤ってナイフで娼婦の顔を傷付ける振る舞いは残虐無比に違いなく、ところが保安官のダゲットが調停に乗り出し、馬7頭分の賠償金で縛り付けておいたカウボーイを解放する。

腹の虫が収まらないのが顔を傷つけられた当人とその娼婦仲間。お互いの懐から寄せ集めて1000ドルを捻出し、二人のカウボーイを殺した者には賞金として差し出すとの風聞を街に流す。

その風聞に飛びついたのが、人も殺したことのないキッドという青年。キッドはマニーを訪ねて手を組まないか、と言う。このマニーを演ずるのがクリント・イーストウッド。

11年前に妻に出逢ってから人間らしさを取り戻し、これまで列車強盗などを働いて子供を殺すことなど平気でやっていた男だ。改心のきっかけになった妻はとうの昔に亡くなり、今では子供二人と小さな牧場を営む。

収入も乏しく、子供の将来の事を考えて悩みぬき、結局マニーはキッドに協力する。だがマニーは銃を扱わなくてなってから11年、馬にも満足に乗りこなせない始末だ。マニーの嘗ての相棒ネッド・ローガンも加わり、3人で二人のカウボーイを追う。

ところが賞金稼ぎを固く戒め、暴力的に街を支配している保安官はマニーを鉄拳で制裁する。瀕死の状態に陥ったマニーはようやく回復し、まずは一人のカウボーイを撃ち殺す。

もう一人のカウボーイはキッドが討ち果たしたが、その前に人を撃てないと悟ってマニーやキッドのもとから去ったネッド・ローガンが殺人罪を言いがかりにして保安官になぶられるようにして殺された。

ネッド・ローガンの死体を店先にさらしている酒場にマニーは単身乗り込む。マニーの怒りは真っ先に死体を放置している酒場の店主に向けられ、射殺する。このことをきっかけにして銃撃戦になり、保安官のダゲットや仲間を撃ち殺す。マニーは「娼婦を人間らしく扱え」と言って街を去った………。

アカデミー賞の作品賞、監督賞を受賞して傑作としての評価が高い映画。しかし、自分にとってはすんなりのめりこめないところがあったのは事実。

娼婦の顔を傷付ける振る舞いはむごたらしい行為に違いないのだが、そのことでもって命乞いをしているカウボーイ二人を無慈悲に殺す動機たり得るのか。

親友ネッド・ローガンの死体をさらした責任は店主にある、と怒り心頭に発して有無も言わせずに射殺したのも同じ。手放しでは共鳴できなかったというのが映画を観た率直な感想。趣味の合わない映画だと思った。

« 情婦 | トップページ | 黒いオルフェ »

映画・テレビ」カテゴリの記事