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断崖

「断崖」

製作年: 1941年

製作国:アメリカ

監督: アルフレッド・ヒッチコック

出演者: 

(リナ・マクレイドロウ)  ジョーン・フォンテイン

(ジョニー・アイガース)  ケーリー・グラント

(ビーキー)  ナイジェル・ブルース

「解説」はオールシネマ オンラインから

原題が示すように、夫に対して“疑惑”の念に取り憑かれた妻を描いたヒッチコックの心理スリラー。原作はフランシス・アイルズの『犯行以前』。ずさんな財産管理の仕方や、懸命に毒薬について調べている夫の姿を見て、妻の疑念は日々増していく。

そして、家を出ようとした妻を乗せたまま、夫の運転する車は断崖目指して突き進む……。

映画は、完全にJ・フォンテイン(アカデミー主演女優賞受賞)演ずる妻の主観で丹念に描かれているため、彼女が次第に被害妄想となり夫に殺されるかもしれないという感情にいたる過程が非常に理解しやすいものになっている。

C・グラントが夫に扮し、曖昧な芝居を見せているのも効果的。'87年にバリー・レヴィンソン製作によって「サスピション/断崖の恐怖」としてリメイクされた。

Dangai

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

社交界で名うてのプレイボーイ、ジョニーを演ずるのがケーリー・グラント。妻のリナはジョーン・フォンテインが演じて資産家の娘だが、結婚に至ったのは打算からではなく、お互いに惹かれあったからだ。

放蕩三昧に暮らしていたジョニーの素行は結婚後もあらたまる様子は無く、特に金銭にだらしないことがおびただしい。豪華な新婚旅行に加えて住まいとして借りた豪邸にしかもメイド付き、リナはジョニーが一文無しであることを知ったのは結婚後間もなくだった。

全てがリナの財産をあてにしての行いであり、さすがにリナもあきれて、ジョニーに仕事をすることを勧める。務めたのはジョニーの従弟が経営する不動産会社。ところが会社の金を使い込んでクビになり、催促を迫られる。

その折り、ジョニーの親友ビーキーが現れ、今度はこの親友の懐を当てにして事業を計画する。断崖で海辺に接する景勝地にリゾート地を造る事業だ。杜撰な計画もあって、このプランも実行の初期の段階でご破算。

こういうことが積み重なってジョニーへの不信が募り、挙句には金目当てでビーキーを殺すのではないかとまでリナは疑う。そしてビーキーは不審な死を遂げる。

さらに今度は保険金目当てに自分が殺されるのではないか、とリナは脅迫の念に駆られ、それが昂じて心理的パニックに陥る………。

原題は疑惑と言うそうであり、まさしくリナのジョニーに対する不審は疑惑だったというのが結末である。

リナがジョニーに寄せる疑惑の態度、それに応えるジョニーの表情は事件に手を染めてそれを見すかされてしまった戸惑いなのか、あるいは事実無根の言いがかりという戸惑いなのか、この表情が曲者だ。

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