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黒いオルフェ

「黒いオルフェ」

製作年: 1959年

製作国:フランス、イタリア、ブラジル

監督: マルセル・カミュ

出演者:

(オルフェ)  ブレノ・メロ

(ユーリディス)  マルペッサ・ドーン

(エルネスト)  マルセル・カミュ

「解説」はオールシネマ オンラインから

カルナヴァル見物に田舎から従姉セラフィナを訪ねた美少女ユーリディスは、彼女を乗せた市電の運転手オルフェと、祭りのリハーサルで再会。子供たちから“太陽”と慕われるオルフェには、派手好きなグラマーの婚約者ミラがいたが、ユーリディスの清純な美しさにすっかり参ってしまう。

その夜、彼女を従姉宅に送ったオルフェだったが、恋人の水兵シコと睦み合うセラフィナにすっかりあてられて、ユーリディスを抱き寄せると、彼女はそれを待ち受けていたかのように唇をくれた。

そして、愛しあって迎えた朝、彼は自作曲をギターで弾き語る(ルイス・ボンファによる『カルナヴァルの朝』)。と、どうだろう、子供たちに約束した通り、その音と共に朝日が上がった。

祭は本番。ユーリディスも従姉の好意で、彼女の衣装を着て、ミラの目をごまかしオルフェと共に踊るが、やがてバレてしまい争いが起きる。泣いてその場を逃げ出したユーリディスは、自分に影のようにつきまとっていた死に神の装束の男に追い込まれ、事故死。

翌朝、その亡骸を抱きかかえ、彼女と恋を語らった高台に来たオルフェは嫉妬に狂ったミラの投げた石を頭に受け、そこから墜落死してしまう。

だが、今度は子供たちの中から新たなオルフェの生まれる番。可愛らしい踊りを見せ映画は終る。ムラート(混血児)たちの褐色の肌の輝きを眩しく捉えたキャメラも最高だ。

Kuroi

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

後から解説を読んでも、すぐには理解できなかった映画だ。解説では「黒いオルフェ」は戯曲「オルフェウ・ダ・コンセイサゥン」を映画化したもの、さらにその戯曲はギリシア神話の「オルペウスとエウリュディケ」に基づき、物語の舞台をカーニバルで盛り上がるブラジルのリオデジャネイロに移したとのことである。

そこで今度は「オルペウスとエウリュディケ」という神話の概略を読み、少しは雰囲気をつかむことが出来た。

映画の中でユーリディスにまつわりつくドクロの衣装をまとった男の存在が気になり、それが死に神らしいのだが、そのことばかりに捉われることでストーリーの本筋を見失っていた。

死に神は要するに死を暗示したものと割り切れば、ユーリディスの死は単なる事故死、そのように考えてもう一度映画を振り返ったら何となく分かったような気がした。

カーニバルを翌日にひかえて沸き立つリオデジャネイロの街。各地から押し寄せてリオデジャネイロの街に入るやいなやサンバのリズムに合わせて踊り狂う群衆。これが、群衆、一人残らず総出で躍り出すのだからすごい。

カーニバルの雰囲気を知ってそれだけでも楽しいが、しかし、映画自体は悲劇的な結末だ。オルフェがギターを奏でながら哀切に唄う主題曲、これは名曲中の名曲である。

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