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草原の輝き

製作年: 1961年

製作国:アメリカ監督: エリア・カザン

出演者: (バッド) ウォーレン・ベイティ      

      (ディーン) ナタリー・ウッド

あらすじはgoo映画から

バッドと、ディーンは高校3年生。愛し合っているが、セックスに罪悪感を持つ母親の影響もあってディーンはバッドのすべてを受け入れるに至らない。バッドの父石油業者のエイスは息子がフットボールの選手であることが大自慢で、エール大学に入れたがっているが、バッドには父親の期待が心の負担になっている。

それにこの父は、理解ありげに振舞うが本能的には暴君で、姉のジェニーが家出してダラクしてしまい、大学を追われたのも、このような父のいる家庭がたまらなかったからだ。だからバッドの気持ちはひたむきに向かうのだが、彼女はそれを受けとめてくれないのだ。

父は気楽な気持ちで他の娘とよろしくやればよいなどという。そんなことでイライラした気持を、バッドは折にふれて乱暴な行動で爆発させたりする。そしてついに彼も同級生でコケティッシュな娘ファニタの誘惑に負ける。

青春の悩みに苦しんでいるディーンはこの事件でショックを受け、河に身を投げる。 救助に飛び込んだバッドのおかげで死を免れたディーンは精神病院に入院するが、そこでジョニーという若い医師と婚約する。

一方、父の希望通りエール大学に入ったバッドは、勉強にも身が入らず、酒ばかり飲み、あげくにアンジェリーナというつまらないイタリア娘と結ばれてしまう。 学校は退学寸前のところまでいっている。

そこで父のエイスはニューヨークへ出かけようとする。ちょうどそのころ、1929年の大恐慌がやってきた。エイスは大打撃をかくして息子に会い、コーラス・ガールをバッドの寝室に送り込んだりするが、その夜窓から飛びおりて自殺する。

やがて退院したディーンは、バッドが田舎へ引込んで牧場をやっていることを知り、訪ねて行く。バッドはアンジェリーナとつつましく暮らしていた。2人は静かな気持ちで再会し、そして別れた。青春は終ったのだ。

Sougen

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

リバイバル上映の時に初めて観た映画で当時は二十歳そこそこではなかったかと思う。その後も観た記憶があるのはテレビで放映されていたのだろうか。それだって随分も前のことだ。

DVDは探してもレンタル店に置いていなかった。忘れられない映画、好きな映画、思い出のつまった映画、懐かしい映画、哀しい映画、自分にとって「草原の輝き」はそんな映画である。

監督は「エデンの東」「欲望という名の電車」「波止場」でも知られているエリア・カザン。

バッドとディーンは相思相愛の仲。ところが、最後の一線に至らないのはディーンの家庭での厳格なしつけが自然な気持ちを抑制するからである。デットの求めには応じたいが、しかし、どうしても罪悪感が付いてまわるという心の内での葛藤、そんな気持ちでいつもデッドに逢う度にディーンは責めさいなまれる。

ディーンが精神病院に入院することになったのは心理的な葛藤からノイローゼに陥ったのが原因だが、憔悴するほど決定的なダメージを与えた出来事は、昔にこの映画を観たきりで思い出せない。そのあたりは上記のあらすじの通りなのだと思う。

退院後、妻子持ちのデッドに再会するナタリー・ウッドの不安と喜びの入り混じった複雑な表情。デッドはすでに妻子持ちになっているのは友達から聞いている。

映画はエピローグを迎えて、このシーンでのナタリー・ウッドの表情が実にいい。あらすじの通り、“青春は終わったのだ”とこの言葉が自然に口に衝いて出る。

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