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2011年2月

ヒート

ヒート

製作年: 1995年

製作国:アメリカ

監督: マイケル・マン

出演者: (ヴィンセント・ハナ) アル・パチーノ

      (ニール・マッコーリー) ロバート・デ・ニーロ

      (クリス・シヘリス) ヴァル・キルマー

      (ネイト)ジョン・ヴォイト

      (イーディ)エイミー・ブレネマン

「ストーリー」はウィキペディア より 

ロサンゼルスの昼下がり、プロの犯罪者であるニール・マッコーリー率いる犯罪チームは、周到に練られた完璧な作戦で現金輸送車から裏金の転がし屋ヴァンザントの保有する無記名証券を奪取する。

しかし、その際に新参のウェイングローが警備員に発砲。仕方なくニールは他の運転手も射殺してしまう。ニールは怒りを隠せなかったが、その場をすばやく立ち去る。

一方、事件をききつけた市警警部のヴィンセント・ハナは、わずかな手がかりからチームのメンバーであるマイケルを割り出すことに成功する。そして、市警は彼らの執拗な追跡を開始する。

ニールは些細なことで警備員を射殺したウェイングローをチームから追い出し、殺害しようと考えるが、一瞬の隙を突いて逃げられてしまう。次にニールはヴァンザントとの証券の交換を図るが、今度はヴァンザントが裏切り、殺し屋を交渉の場に向かわせた。

ニールらは刺客を射殺、ヴァンザントに宣戦を布告する。ヴィンセントは執拗な追跡を続け、チームの動向まで把握することができたが、彼の仕事への熱中ぶりは異常であり、彼の家庭生活は破綻寸前のところまで迫っていた。

妻のジャスティンはストレスにより薬物に依存し、連れ子のローレンはろくでなしの実父との約束を待ち続けていた。ヴィンセントの悩みは大きくなるばかりだった。ニールもプライベートに関しては同じようなもので、彼は犯罪を繰り返す生活のために、私生活の全てを封印していた。

ところが、そんな彼の元にイーディという若い女性が現れ、瞬く間に恋に落ちる。そして、ニールは最後のヤマを踏んで、それまでの全てを忘れ、彼女と高飛びをし、足を洗うことを決意する。

ニールとヴィンセントは虚虚実実のせめぎあいの中で、お互いの存在に不思議な共感をおぼえる。対極に位置する存在でありながら、どこか似通った部分がある。だが、敵同士の彼らは、次に会った時は必ず殺すと宣言した。

やがて、ニールらは最後のヤマである、銀行襲撃を実行に移す。警報装置を全て切断し、完璧な計画は成功するかに見えた。だが、予期せぬタレコミによって、ヴィンセントらロス市警が銀行に急行。白昼の市街で、想像を絶する凄絶な銃撃戦が展開された……。

Heat

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

ロバート・デ・ニーロという俳優を気にしだした映画は「ヒート」を観てからだと思う。1987年製作の「アンタッチャブル」を公開時に観ているが、アル・カポネ役がロバート・デ・ニーロということさえ知らなかった。ちなみに「ヒート」は1995年製作。

「ヒート」を観てから映画館で「ザ・ファン」「RONIN」「ザ・ダイバー」「スコア」など他の映画も観ているし、DVDでも「タクシードライバー」「ディア・ハンター」「恋におちて」「グッドフェローズ」「ケープ・フィアー」「レナードの朝」「カジノ」等々を観た。

要するに「ヒート」を観て、その恰好良さに惹かれたのである。是非もう一度観てみたいものだとかねがね思っていたが、行きつけのレンタル屋では置いていないし、それが最近になってお薦めの映画ということで店棚に並ぶようになり、さっそく借りて再度、観たのである。

さて、ロバート・デ・ニーロが演ずる犯罪チームのリーダーであるニールはある信条を自らに課している。それは私生活での人間との関わり合いを極力避けること。仮に犯罪が発覚し、とんずらする事態に追い込まれたときに備えて身の周りをすっきりしておきたかったからだ。

ところがイーディというグラフィック・デザイナーの女性と恋仲になり、彼女もニールの素性を知りながらも、この最後のヤマ(銀行強盗)を終えたら足を洗うことを決意するニールを信頼する。

かくして二人でニュージーランドへ高飛びという段取りを付けるのだが、しかし成功するかに思われた銀行襲撃も、あるたれこみで、アル・パチーノが演ずるヴィンセント・ハナ警部の知るところになり、挙句には白昼、街の中で強盗団と警察隊で銃撃戦が繰り広げられる。

激しい銃撃戦をからくも脱したニールはイーディと車で空港に向かって共に幸せそうな表情をスクリーンに映し出していたが、ニールはある用事を思い出したとイーディに言い、空港ホテルに車を止める。

用事はすぐに済むからエンジンは掛けっ放しに、とイーディに言い置いてニールは空港ホテルの中に入る。たれこみの一役を担っていた嘗ての仲間ウェイングローを殺害するのが目的だ。

首尾よく始末を付けたニールだが、一方、空港ホテルに必ず立ち寄ると嗅ぎつけていたヴィンセント・ハナ警部も手配は万全だ。ニールはイーディの待つ車中へ、とまさにその時に追跡中のヴィンセント・ハナ警部と視線がかち合う。

ヴィンセント・ハナ警部がニールを追って来るが、その様子をじっと見守るしかない車中のイーディ。追いつめられるニールは立ち去りがたい思いで車から少しずつ後ずさりし、イーディを置き去りにして逃走する。

このシーンでイーディを置き去りにするロバート・デ・ニーロの何ともやるせない表情が実に良かった。もう一度と観たいと思ったのは、このシーンの恰好良さに他ならない。

駅馬車

駅馬車

製作年: 1939年

製作国:アメリカ

監督: ジョン・フォード

出演者: (リンゴ・キッド) ジョン・ウェイン

      (ダラス)クレア・トレヴァー     

      (ブーン医師) トーマス・ミッチェル

      (カーリー保安官) ジョージ・バンクロフト

      (バック)  アンディ・ディバイン

      (ルーシー・マロリー) ルイーズ・プラット 

ストーリーは「ウィキ・ペディア」より

ニューメキシコ州ローズバーグ行きの駅馬車に、娼婦ダラス、アルコール中毒の医者ブーン、バージニアから来た騎兵隊大尉の妻ルーシー・マロイー、酒商人のピーコック氏が乗り合わせる。出発間際に、南部出身の賭博師ハットフィールドも乗り込む。

これに御者のバックと保安官カーリー・ウィルコック、そして町外れで乗り込んできた5万ドルを横領し、ローズバーグへ逃げるつもりの銀行家ヘンリー・ゲートウッドを加えて駅馬車はトントを発つ。

トントを出てしばらくすると、脱獄後、父と兄弟を殺された敵討ちにローズバーグに向かっていたリンゴ・キッドが乗車するが、保安官は彼を拘束する。保安官、御者共にリンゴの友達であるが保安官はリンゴがプラマー兄弟と決闘しても殺されるだけ、と思いあえて彼を逮捕すると道中御者に説明している。

リンゴーの懸賞金は500ドルで、勿論それも「いい」と保安官は言っている。ドクターブーンは、リンゴの殺された弟を治療したことがあった。

トント出発の際、ジェロニモがアパッチ族を率いて居住地を出たので、駅馬車が襲撃される危険があると、護衛の騎兵隊がつくが、最初の停車駅で次の護衛の部隊がいないため、ここから先は護衛なしで行くしかない、と言うことになる。

この停車駅で、前進してローズバーグを目指すか、引き返すかの投票をしてローズバーグに向かうことに決定、夕刻、次の停車駅アパッチウェルズに到着。ここで、ルーシー・マロイーが卒倒し、その後ドクターブーンとダラスの助けで女児を出産。

リンゴは道中親しくなったダラスにプロポーズし、一緒にメキシコに住もう、と言うがダラスは答えることを拒否する。リンゴは、ダラスに励まされて、敵討ちを諦めメキシコに逃げることにするが、丘の上の宣戦布告の、のろしを見て諦める。

急遽出発した駅馬車だが、渡し場に到着した時、渡し舟を含め渡し場全体が焼討ちにあっていることに気付く。仕方なく駅馬車をそのまま浮かして川を渡りきるが、このときインディアンの襲撃がなかったので川を渡った後は皆(渡し場でインディアンの鏡の信号を見たと思われるハットフィールドを除く)安心しているが、ドクターブーンが祝杯を挙げようとしたその瞬間、ピーコック氏の胸に弓矢が突き刺さる。

この瞬間から、最も有名なアパッチ襲撃のシーンで、リンゴが駅馬車の屋根の上から戦う。御者が腕を打たれ、リンゴが先頭馬まで飛び移り手綱を引く。弾薬が底をつき、ハットフィールドが最後の一発でルーシーを死なせようとした瞬間、撃たれる。

その直後、騎兵隊のラッパが聞こえ、駅馬車は一人の犠牲と二人の負傷者と共にローズバーグに到着する。ローズバーグにはルーク・プラマーをはじめプラマー三兄弟が揃っている。リンゴの到着を知らされ3人は決闘へ。

一瞬の銃撃戦の末、リンゴがダラスの元に帰ってくる。保安官とブーンが馬車でそこに到着し、リンゴはカーリー(保安官)にダラスを牧場まで送るように頼む。保安官はダラスも馬車に乗せてリンゴを送っていくことにする。

そして、保安官とブーンは馬車から降りると、馬に石を投げて、「彼らを文明から逃がす。」保安官はドク(ブーン)に「一杯おごるよ」と、ドクは「一杯だけな」と答え、荒野へ去って行くダラスとリンゴの馬車の後姿で映画は終わる。

Ekibasya

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

「駅馬車」は西部劇のバイブルと言われ、アメリカ映画史に燦然と今も輝く金字塔とのことだ。それくらいの事は知っていたが、映画を観るのは今回が初めて。たまたまDVD店に置いてあったのを借りたもの。

日本語吹き替えのない古い映画がこの頃何作もレンタル屋に入荷していることがあり、「駅馬車」を見かけ、この時とばかりに借りて観た。

「駅馬車」はジョン・ウェインが一躍スターダムの座にのしあがった曰くつきの映画であり、こんなに若い頃のジョン・ウェインは初めて見た。ジョン・ウェインンの登場する映画を初めて観たのは、何という映画だったのだろうか。

「戦う幌馬車」「勇気ある追跡」を観た記憶がはっきり残っているので、その頃だったらジョン・ウェインは60歳そこそこ。

老人の域に入って何だかよたよたしているところも見受けられなくもなかったが、あるいは身長が190cmの巨体で動作に機敏性が欠けているように思えたのかもしれない。

「駅馬車」の圧巻は何といってもインディアンとの戦闘シーンである。インディアンが撃たれて馬もろともにもんどり打って転倒するところとか、また駅馬車を引っ張る6頭の馬に蹴散らされるインディアンとか、これらのシーンはさすがに迫力満点である。

ところで、ジョン・ウェインがかたき討ちをもくろんで相手と決闘にもつれこむシーン、その肝心の描写がカットされて復讐を遂げたとばかりに意気揚々に引き揚げるだけで事を済ましているのには肩すかしを食った気分だ。

存在の耐えられない軽さ

「存在の耐えられない軽さ」

製作年: 1988年

製作国:アメリカ

監督: フィリップ・カウフマン

出演者: (トマシュ) ダニエル・デイ=ルイス

(テレサ) ジュリエット・ビノシュ     

(サビーナ) レナ・オリン

「あらすじ」はウィキペディアより

優秀な脳外科医のトマシュはまた、複数の女性と気軽に交際するプレイボーイでもあった。ある日、執刀のために小さな温泉街に行ったトマシュは、カフェのウェイトレスであるテレサに出会う。

街から逃げ出したかったテレサは、トマシュを追ってプラハに来てしまい、二人は同棲生活に入る。テレサはサビーナの世話で写真家として働くようになるが、サビーナもトマシュの恋人の一人であった。

ふたりの間に波風が立ち、また外でもプラハはソ連の強圧による重苦しい空気が流れ変貌していく。その中で自分の節を曲げようとしないトマシュはプラハにはいられなくなり、地方へと流される。

テレサはトマシュと共に地方へと下り、サビーネは自由を求めて国外へと去る。ふたりは地方に馴染み、つつましいながらの幸福な生活を送っていたが、それは唐突に終わる。国外で暮らすサビーネはふたりが死んだことを手紙で知らされるのだった。

Sonzai

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

ジュリエット・ピノシュという女優は気になる存在。「イングリッシュ・ペイシェント」という映画で、戦火で火傷を負った主人公の看護婦役で初めて観た女優と思っていたが、記憶違いだった。「存在の耐えられない軽さ」にも出演していて、DVDを改めて観て知った。

と言うことは「存在の耐えられない軽さ」はもっと以前に観ていたということか。ストーリーを忘れるのは昔のことで仕方ないが、ジュリエット・ピノシュを覚えていないのは印象が薄かったせいだろう。

「存在の耐えられない軽さ」に出演していた当時、ジュリエット・ピノシュは、まだ22歳。服装はさえなく、顔にもあどけなさが残り、頬もいわゆるリンゴ色に染まって、いかにも田舎出の娘という役柄だった。

トマシュと同棲するテレサを演じ、恥毛もさらす濡れ場も見せてこんなにも大胆な演技をしていたとは!!「イングリッシュ・ペイシェント」で思い込んでいたイメージとは大違いである。

それでもなおかつ印象に残らなかったのは、トマシュにからむもう一人の女性、画家のサビーナを演ずるレナ・オリンという女優に視線を奪われていたせいだ。今回観ても魅力的なのはむしろレナ・オリンの方。

肌が小麦色で健康そうであり、しかもスタイルなんかジュリエット・ピノシュに比べて格段にいい。さて、テレサと同棲生活に入ってもトマシュの女遊びは止むことなく、サビーナとの関係も相変わらず続く。

テレサはサビーナの斡旋で写真家の仕事をするが、時はおりしもチェコ事件が起こる頃。チェコ国内では少しずつながらも自由化の波が起こって言論などの統制がゆるむ。その波に乗じてトマシュも神話のオイディプスを題材にして反体制的な論文を書いた。

しかし、自由化が行き過ぎた結果、チェコ事件というソ連の軍事介入を招く。このことを契機にサビーナの後を追うようにしてトマシュ、テレサもジュネーブに逃れる。ジュネーブでもトマシュの女遊びは相変わらず。

トマシュはセックスとは娯楽で軽いもの、と思っている。テレサはそんな考えを持つトマシュにほとほと嫌気が差し、置手紙をトマシュに残しでプラハに戻る。

置手紙には次のようなことが書かれていた。“トマシュ、あなたを支えることができない。支えるどころか重荷になっているもの。人生は私にはとても重いのに、あなたにはごく軽いのね。私はその軽さに耐えられないの……。”

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