« アパートの鍵貸します | トップページ | 駅馬車 »

存在の耐えられない軽さ

「存在の耐えられない軽さ」

製作年: 1988年

製作国:アメリカ

監督: フィリップ・カウフマン

出演者: (トマシュ) ダニエル・デイ=ルイス

(テレサ) ジュリエット・ビノシュ     

(サビーナ) レナ・オリン

「あらすじ」はウィキペディアより

優秀な脳外科医のトマシュはまた、複数の女性と気軽に交際するプレイボーイでもあった。ある日、執刀のために小さな温泉街に行ったトマシュは、カフェのウェイトレスであるテレサに出会う。

街から逃げ出したかったテレサは、トマシュを追ってプラハに来てしまい、二人は同棲生活に入る。テレサはサビーナの世話で写真家として働くようになるが、サビーナもトマシュの恋人の一人であった。

ふたりの間に波風が立ち、また外でもプラハはソ連の強圧による重苦しい空気が流れ変貌していく。その中で自分の節を曲げようとしないトマシュはプラハにはいられなくなり、地方へと流される。

テレサはトマシュと共に地方へと下り、サビーネは自由を求めて国外へと去る。ふたりは地方に馴染み、つつましいながらの幸福な生活を送っていたが、それは唐突に終わる。国外で暮らすサビーネはふたりが死んだことを手紙で知らされるのだった。

Sonzai

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆

ジュリエット・ピノシュという女優は気になる存在。「イングリッシュ・ペイシェント」という映画で、戦火で火傷を負った主人公の看護婦役で初めて観た女優と思っていたが、記憶違いだった。「存在の耐えられない軽さ」にも出演していて、DVDを改めて観て知った。

と言うことは「存在の耐えられない軽さ」はもっと以前に観ていたということか。ストーリーを忘れるのは昔のことで仕方ないが、ジュリエット・ピノシュを覚えていないのは印象が薄かったせいだろう。

「存在の耐えられない軽さ」に出演していた当時、ジュリエット・ピノシュは、まだ22歳。服装はさえなく、顔にもあどけなさが残り、頬もいわゆるリンゴ色に染まって、いかにも田舎出の娘という役柄だった。

トマシュと同棲するテレサを演じ、恥毛もさらす濡れ場も見せてこんなにも大胆な演技をしていたとは!!「イングリッシュ・ペイシェント」で思い込んでいたイメージとは大違いである。

それでもなおかつ印象に残らなかったのは、トマシュにからむもう一人の女性、画家のサビーナを演ずるレナ・オリンという女優に視線を奪われていたせいだ。今回観ても魅力的なのはむしろレナ・オリンの方。

肌が小麦色で健康そうであり、しかもスタイルなんかジュリエット・ピノシュに比べて格段にいい。さて、テレサと同棲生活に入ってもトマシュの女遊びは止むことなく、サビーナとの関係も相変わらず続く。

テレサはサビーナの斡旋で写真家の仕事をするが、時はおりしもチェコ事件が起こる頃。チェコ国内では少しずつながらも自由化の波が起こって言論などの統制がゆるむ。その波に乗じてトマシュも神話のオイディプスを題材にして反体制的な論文を書いた。

しかし、自由化が行き過ぎた結果、チェコ事件というソ連の軍事介入を招く。このことを契機にサビーナの後を追うようにしてトマシュ、テレサもジュネーブに逃れる。ジュネーブでもトマシュの女遊びは相変わらず。

トマシュはセックスとは娯楽で軽いもの、と思っている。テレサはそんな考えを持つトマシュにほとほと嫌気が差し、置手紙をトマシュに残しでプラハに戻る。

置手紙には次のようなことが書かれていた。“トマシュ、あなたを支えることができない。支えるどころか重荷になっているもの。人生は私にはとても重いのに、あなたにはごく軽いのね。私はその軽さに耐えられないの……。”

« アパートの鍵貸します | トップページ | 駅馬車 »

映画・テレビ」カテゴリの記事