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天国の門

製作年: 1980年

製作国:アメリカ

監督: マイケル・チミノ

出演者: 

(ジェームズ・エイブリル) クリス・クリストファーソン

(ネイサン・D・チャンピオン) クリストファー・ウォーケン

(ビリー・アーヴァイン) ジョン・ハート

(ジョン・L・ブリッジス)ジェフ・ブリッジス

(エラ・ワトソン)イザベル・ユペール

「あらすじ」はウィキペディア より 

1890年代のワイオミング州を舞台にしたロシア・東欧系移民の悲劇を扱った映画化で、実際にあったジョンソン郡の土地紛争であるジョンソン郡戦争をモチーフにしている。

1870年に共にハーバード大学で学んだ親友、エイブリルとアービンが主人公である。そして20年後に保安官となったエイブリルはワイオミングで小規模移民牧場主となっていたアービンと再会する。

そして大規模WASP牧場主リーダーによる牛泥棒根絶に名を借りた移民農民皆殺し計画を知ったアービンは、エイブラルに相談を持ちかけ、エイブリルの恋人のフランス系移民エラ、エラを愛する牧場主の雇われガンマンのネートを中心に、ストーリーが展開する

Tengokunomon

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

1890年代にアメリカで実際に起こった移民同志の争い、ジョンソン群戦争を基にして製作された映画である。アメリカの恥部をさらしたような映画で、それがアメリカ国内で不評を呼び、興行的には失敗したそうだ。

主人公のエイブリルとアーヴァインは親友でハーバード大学の同窓生であり、プロローグのシーンが卒業式。卒業生を代表して答辞を述べるアーヴァインをジョン・ハートが扮していたが、調べてみると当時でジョン・ハートは40歳そこそこだった。

だから顔にも年齢を隠しようが無く、随分と老けた学生とは思っていた。この卒業式のシーンが長ったらしかったが、舞台は一転して20年後のワイオミングに移る。

エイブリルはワイオミングに保安官として任ぜられ、牧場主となっていたアーヴァインと再会する。エイブリルもアーヴァインもワイオミングが故郷なのか、その辺はつまびらかではない。

売春宿を営むエラにも再会し、以前から恋人のような間柄のようでもある。エラはチャンピオンという牧場主の用心棒のような仕事をしている男からも愛されている。チャンピオンもエイブリルとは以前からの知り合いのようだが、しかし、これら登場人物をめぐる過去のいきさつを映画では何も語っていない。

さも、それらは蛇足であるかのように、アングロ・サクソン系の先住民と後から移住してきた東ヨーロッパ系の移民との間の争闘に焦点を絞っているのかもしれない。

それでもなお且つ、やっぱり腑に落ちないのはアーヴァインの描き方。アーヴァインは自らを階級の犠牲者と言う。アーヴァインの属する家畜業者協会は頻発する牛泥棒に手を焼いていた。

東ヨーロッパ系移民の仕業であり、開墾が遅々として進まず、食うのにも困ってやむを得ずやった行為だ。家畜業者協会の会合で決定したのが、牛泥棒の名を連ねている125名を粛清すること。

アーヴァインは反対の意思を示すが、彼を除いて他の牧場主は賛成。家畜業者協会はガンマンを高給で雇い、現地に赴かせる。

これに対抗して東ヨーロッパ系の移民も団結をはかり、保安官エイブリルも一役を担う。双方、血で血を洗うすさまじい銃撃戦が繰り広げられ、アーヴァインも攻め立てられる家畜業者協会側の円陣に立てこもるが自らは銃を持つでもなく、慨嘆の声をあげるばかりで結局流れ弾に当たって死亡する。

そこで思うにアーヴァインという個性が映画の中で必要だったのかどうか。家畜業者の暴挙に棹をさすこともせず、さりとてエイブリルの対極ということでもなく、屁にもならない存在で描いているだけだったからだ。

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