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※ ロストガール

製作年: 2010年

製作国:アメリカ

監督:ジェイク・スコット

出演者: 

 (ダグ・ライリー)  ジェームズ・ガンドルフィーニ

  (アリソン・マロニー)  クリステン・スチュワート

 (ロイス・ライリー)   メリッサ・レオ

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「解説」映画.COM より

「トワイライト」のクリステン・スチュワートが娼婦役に挑んだ人間ドラマ。娘を事故で失って以来、妻との関係が上手くいかなくなった中年男性ダグは、仕事でニューオリンズを訪れ、偶然立ち寄ったストリップクラブで亡き娘に似た少女マロニーと出会う。

まだ10代のマロニーが売春で生計を立てていることを知ったダグは、マロニーの家に住み込んで更生させようとするが……。巨匠リドリー・スコットの実の息子ジェイク・スコットがメガホンを取る

※恋愛社会学のススメ

製作年: 2009年

製作国:ドイツ

監督:マーレン・アーデ

出演者: ビルギット・ミニヒマイアー
       

      ラース・アイディンガー

       ニコル・マリシュカ

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「解説」映画.COM より 

カンヌ、ベルリン、ベネチアの世界3大映画祭の受賞作を中心に、各地の映画祭で話題になりながらも日本未公開だった作品を一挙上映する「三大映画祭週間2011」にて上映。

避暑地にやってきたクリスとギッティは一見すると熱愛中のカップルだったが、さらに幸せそうでうまくいっている別のカップルに出会ったことで、2人の関係が微妙に崩れていく。2009年・第59回ベルリン国際映画祭で2つの銀熊賞(女優賞・審査員賞)を受賞した。

※四月の涙

製作年: 2009年

製作国:フィンランド ドイツ ギリシァ

監督:アク・ロウヒミエス

出演者: (アーロ・ハルユラ)  サムリ・ヴァウラモ
     

      ( ミーナ・マリーン) ピヒラ・ヴィータラ
     

      (エーミル・ハレンベルグ)  エーロ・アホ

      (マルッタ) ミーナ・マーソラ

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「解説」映画.COM より   

 内戦下のフィンランドを舞台に、敵同士であるがゆえに許されない愛に葛藤する男女が辿る美しくも残酷な運命を描いた恋愛ドラマ。主演はフィンランド期待の若手、サムリ・ヴァウラモとピヒラ・ヴィータラ。監督はフィンランドの俊英、アク・ロウヒミエス。

 1918年4月、内戦末期のフィンランド。白衛軍の勝利が決定的となる中、敗走を続ける赤衛軍の女性部隊リーダー、ミーナとその仲間たちはついに捕らえられてしまう。彼らは、白衛軍兵士たちにレイプされた上、銃殺されてしまう。

ただ一人生き延びたミーナは、公平な裁判を受けさせようとする理想主義の准士官アーロによって裁判所へと護送されることに。ところが、2人の乗った船が無人島に遭難、力を合わせてのサバイバルを余儀なくされ、いつしか2人の関係にも変化が生じていく。

やがて助け出された2人は、アーロが人文主義者と信頼を寄せるエーミル判事のもとに辿り着くが…

善き人

製作年: 2008年

製作国:イギリス、ドイツ

監督:ヴィセンテ・アモリン

出演者: (ジョン・ハルダー)  ヴィゴ・モーテンセン

      (モーリス)  ジェイソン・アイザックス

  
      (アン)   ジョディ・ウィッテカー

「解説」はオールシネマラインより

 
ヒストリー・オブ・バイオレンス」「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセンが、自身の著書をヒトラーに気に入られたばかりに、ユダヤ人との友情や善き人であろうとする己の信念との狭間で苦悩を深めていく大学教授を好演したヒューマン・ドラマ。

英国の劇作家、C・P・テイラーの舞台劇を映画化。共演にジェイソン・アイザックス、ジョディ・ウィッテカー、マーク・ストロング。監督はデビュー作となる前作「Oi ビシクレッタ」で注目を集めたブラジル在住の新鋭ヴィセンテ・アモリン。

 1930年代、ナチス台頭のドイツ。ベルリンの大学で文学を教えるジョン・ハルダーは、家族思いの善良で平凡な男。ところがある日、安楽死をテーマにした彼の小説がヒトラーに気に入られ、渋々ながらも入党せざるを得なくなる。

しかしジョンには、モーリスというユダヤ人の親友がいた。生き延びるためのやむを得ない選択ながら、モーリスへの後ろめたさに苛まれるジョン。やがて、ユダヤ人への弾圧が激しくなる中、ジョンはモーリスの国外脱出を手助けしようとするが…。

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Yokihito

☆☆☆ 観終わってから ☆☆☆ 

大学教授ジョンの安楽死を題材とした小説がナチス総統ヒトラーの目にとまる。安楽死と聞いてすぐにユダヤ人の大量虐殺のことが頭をよぎったが、見当はずれではなかった。しかし、小説のそもそもの主旨は治る見込みのない病に冒された家族を持つジョンの切羽詰まった心情を描いたもの。

ジョンはある日、ナチスの幹部に呼び出され、人道的な死についての執筆を依頼される。幹部と懇親になるにつれ、大学内での地位が高まる。初めから乗り気ではなかったが、やむを得ずナチスにも入党。

ジョンにはユダヤ人のモーリスという年来の親友がいる。ナチスはユダヤ人排斥をかかげ、モーリスは次第に身の危険を感じるようになった。だが、モーリスの切迫した心境が、ドイツ人のジョンには現実味を帯びて伝わらない。

国外脱出をはかるモーリスの手助けを一度は断ったことがその証左。ユダヤ人の迫害はますますひどくなる一方。ジョンが勇気を奮ってモーリスの国外脱出の手配をしたときには時は既に遅し。

ジョンにはナチスのユダヤ人排斥に関わる気など毛頭なく、ただ、僅かばかりの保身と家族の安寧のために時流に逆らわなかっただけ。これが、当時の善良なドイツ人の大勢だ。結果的にはナチスによるユダヤ人迫害を見て見ぬふりをしていたようなもの。

スクリーンの最後に映し出されたのが収容所で生活するユダヤ人の姿。老若男女の皆が皆、痩せこけて、そのむごさは目を覆うばかり、これが現実なのか、それとも幻影なのか、はかりかねているジョンの茫然とした姿が印象的だ。

そして、モーリスはとっくにこの世にいないのだ、と悟ったのもこの時である。


バビロンの陽光

製作年: 2010年

製作国:イラク、イギリス、フランス、オランダ、パレスチナ、アラブ首長国連邦、エジプト

監督:モハメド・アルダラジー

出演者: (アーメッド)   ヤッセル・タリーブ
  

       (イブラヒム)  シャーザード・フセイン
 

      (ムサ)   バシール・アルマジド

「解説」はオールシネマラインより 

イラク出身のモハメド・アルダラジー監督が、フセイン政権崩壊直後のイラクを舞台に、クルド人女性がかつて行方不明になった息子を探すため12歳の孫を連れて繰り広げる過酷な旅を、道中で出会う人々との交流と共に描くヒューマン・ロード・ムービー。

 2003年、イラク北部のクルド人地区。フセイン政権崩壊から3週間。荒涼とした大地を年老いた女性が12歳の孫アーメッドを連れだって歩いていた。それは、かつて戦地に赴いたまま行方不明となった彼女の息子を探す旅。

2人が目指すナシリヤは遥か900キロ彼方。途中、なんとかトラックをつかまえて、運転手に金を渡してバグダットまで送ってもらう。ようやくバグダットにたどり着き、今度はバスターミナルでナシリヤ行きのバスを待つ2人だったが…。

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

フセイン政権が崩壊して3週間後のイラク。イラクでは少数民族に属するクルド人の血を引く12歳の少年アーメッドが主人公です。戦地に駆り出されて以来、行方不明になっている父親を捜しにナシリアに向かう息子のアーメッドに祖母のムサ。

ナシリアまでは900キロに及び、交通手段はバクダッドまでが徒歩。途中で運よくトラックに拾われてバクダッドに着く。バクダッドは湾岸戦争の余燼がくすぶり、映画はここから一転してドキュメンタリー風を帯びてくる。

混乱のバクダッドからナシリアまではバスの旅。バスは故障しながらも、ようやく目的地に到着する。生きていることを信じて刑務所を訪ねるが、収容者リストには父親の名前が無い。

係の人にうながされて次に向かったのは集団墓地。ところが集団墓地というのが300箇所もあり、何十万もの身元不明者の遺骨が眠っているとのことだ。

父親の死という冷厳な事実を受け入れざるを得ない結末は哀れだが、ここまで旅の道々で戦禍で人心がすさんでいるとはいえ、クルド人のアーメッドや祖母にやさしく接するアラブの人々がいたことが救いである。

グレイティスト

製作年: 2009年

製作国:アメリカ

監督: シャナ・フェステ

出演者: ( アレン)   ピアース・ブロスナン

       (グレース )  スーザン・サランドン 

       (ローズ )   キャリー・マリガン

       (ライアン)  ジョニー・シモンズ

       (ベネット)  アーロン・ジョンソン

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

ピアース・ブロスナン、スーザン・サランドンなどは著名な俳優なのに、日本ではこの映画は未公開なのだそうだ。上記の二人が両親を演じ、息子のベネットが交通事故で死亡するところから映画はスタートする。

恋人ローズとの初めてのデートの日、車での帰り道に後ろからトラックに追突された。悪ふざけで道路の真ん中に車を止めてしまい、おしゃべりに夢中になったあまりの折悪しくの事故だ。

しかしローズだけは一命を取りとめ、しかも、すでにベネットの子供を身ごもっていた。一方、ベネットの死は両親や弟に癒しがたい精神的なショックをもたらし、家族の結びつきにほころびが生じていた。

そこへローズがベネットの家族のもとに訪れる。ベネットの子供を産むことを告げ、身寄りのないローズはベネットの家族と一緒に過ごすことになった。どうせならベネットと一緒に事故で死んでいたらよかったのにと陰口までたたいていたグレースも次第にローズのひたむきな息子への愛を信じるようになった。

ローズとの同居から次第にベネットの両親や弟にも変化が表われ、再び家族の絆を取り戻す。概略こんな内容の映画だったと思います。

個人的に心に残る場面は映画の結末に挿入したベネット、ローズが初めて言葉を交わす思い出のシーン。

お互いすれ違うたびに気になっていたが、ある日ベネットは思い切ってローズを見送った背後から声をかけた。その時のローズの嬉しそうな表情が実によい。それからローズはおもむろにベネットに向き合って挨拶をする。

ラストターゲット

ラストターゲット

製作年: 2010年

製作国:アメリカ

監督: アントン・コルベイン

出演者: 

(ジャック) ジョージ・クルーニー

(クララ) ヴィオランテ・プラシド

(マチルデ) テクラ・ルーテン

解説は「allcinema」から

マーティン・ブースの『暗闇の蝶』(旧題『影なき紳士』)をジョージ・クルーニー主演で映画化したクライム・サスペンス。裏社会からの引退を決意した男が、イタリアの田舎町に身を隠し、最後の仕事にとりかかる姿をストイックなタッチで描き出す。監督は「コントロール」のアントン・コルベイン。
 

スウェーデンで女といるところを何者かに襲われ間一髪のところで危機を脱したジャック。闇の仕事を生業とする彼は、イタリアの小さな町カステル・デル・モンテに身を隠すことに。

休暇にやって来たアメリカ人のカメラマンとして、神父をはじめ町の人々とも触れ合いながら静かな生活を送っていく。そんなある日、組織を介してマチルデと名乗る若い女から減音器付き狙撃ライフル制作の依頼を受ける。この仕事を最後に足を洗おうと考えるジャックだったが…。

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

明るいキャラクターでしか観たことのないので冷酷な殺し屋を演ずるジョージ・クルーニー

はちょっと想像がつかない

一夜を共にした女性と明くる日の早朝、雪原を散策中に何者かに狙撃されるが、危うく

難を逃れる。すぐに犯人を追って射殺をし、散歩に同伴していた女性にも銃口を向けて

射殺するという非情さだ。

この女性、現場を目撃したために犠牲になったのか、それとも犯人との一味だったのか

その辺がつまびらかではないのだが。

この冒頭のシーンから結末がハッピーエンドで終わりそうにもない予感があった

結果はやはりその通り。

派手なアクションもないし、手に汗を握るシーンもないし、ましてやクライマックスなど

を臨んでいたら大いに当てがはずれます。

ヤコブへの手紙

ヤコブへの手紙

製作年: 2009年

製作国:フィンランド

監督: クラウス・ハロ

出演者: 

(レイラ) カーリナ・ハザード

(ヤコブ牧師) ヘイッキ・ノウシアイネン

(郵便配達人)ユッカ・ケイノネン

解説は「allcinema」から

フィンランドの片田舎を舞台に、恩赦によって12年ぶりに出所し、盲目の牧師のもとで働くことになった女性が、ひたむきな牧師との交流を通して少しずつその頑なな心を解きほぐし、絶望から再生していく姿を温かな眼差しで綴る感動ドラマ。監督はフィンランドの俊英クラウス・ハロ。

 服役12年目にして突然恩赦を与えられた終身刑の女性レイラ。出所したものの身寄りのない彼女は、不本意ながらも所長に勧められた盲目のヤコブ牧師のもとで住み込みで働くことに。

」ヤコブ牧師のもとには毎日多くの相談の手紙が届けられていた。レイラの仕事は、その手紙を読み上げ、ヤコブ牧師の返事を代筆するというもの。しかし心の荒んでしまったレイラは、そんな簡単な仕事にも身が入らず、手紙の束を勝手に捨ててしまう始末。

そんなある日、毎日必ず届いていた手紙が、一通も来なくなってしまう。思いがけない事態に、自分でも意外なほど落胆してしまうヤコブ牧師だったが…。

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

刑務所を出所しても行くあてのないレイラは所長の薦められるままにヤコブ牧師宅に

寄寓する。そのための条件は牧師に届く手紙を読んであげること。

牧師は盲目であり、各地から寄せられる悩み事の返事もレイラが代筆する。

しかし、牧師と共に生活をしてもレイラの心は閉ざされたまま

ある事情からレイラが深い悩みを負っていることは映画の冒頭から察したが、 

さもその悩みを他人の悩みにかこつけて牧師に打ち明けることになった。

そこで最後で明らかになったのはレイラの姉がヤコブ牧師に手紙で妹レイラの

ことについて相談を持ちかけていたこと

姉が刑務所に出向いてもレイラとの面会を本人から拒否され、姉はずっとそのことで

悩み続けていたのだ。

これまで感情を表にあらわすことのなかったレイラが涙ながらに姉の手紙を読む

シーンは感動的です

ニューオーリンズ・トライアル

ニューオーリンズ・トライアル

製作年: 2003年

製作国:アメリカ

監督: ゲイリー・フレダー

出演者: 

(ニコラス・イースター) ジョン・キューザック

(ランキン・フィッチ) ジーン・ハックマン

(ウェンデル・ロー)ダスティン・ホフマン

(マーリー) レイチェル・ワイズ

「解説」はオールシネマラインより 

「ザ・ファーム/法律事務所」「ペリカン文書」など多くのヒット映画の原作者としても知られるベストセラー作家ジョン・グリシャムの『陪審評決』を基に、訴訟内容をタバコ訴訟から銃訴訟に置き換え映画化した緊迫のリーガル・サスペンス。

陪審員の取り込みを図り様々な裏工作を交え熾烈な駆け引きを展開する原告・被告側双方と、ある目的を秘めて陪審員団に潜り込むことに成功した一人の男。ひとつの民事訴訟を巡って繰り広げられる三すくみの法廷外バトルをスピーディかつスリリングに描く。

監督は「コレクター」「サウンド・オブ・サイレンス」のゲイリー・フレダー。主演はジョン・キューザック。なお、下積み時代からの親友というジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの記念すべき初共演が実現したことも話題に。 

ある朝、ニューオーリンズの証券会社で銃乱射事件が発生。犯人は16人を死傷させ、最後には自殺した。そして、この事件で夫を失った女性セレステが地元のベテラン弁護士ローアを雇って、犯人の使用した銃の製造メーカー、ヴィックスバーグ社を相手に民事訴訟を起こす。

2年後、いよいよ裁判が始まろうとしていた。被告側は、会社の存亡に関わるこの裁判に伝説の陪審コンサルタント、フィッチを雇い入れる。彼は早速あらゆる手段を駆使し陪審員候補者の選別に取り掛かる。やがて陪審員団が決定するが、その中には謎に包まれた男ニックも含まれていた。

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

先日まで「シャンハイ」という映画が公開され、ジョン・キューザックが主役を務めていました。その映画を観てこの男優に興味を持ち、DVDでニューオーリンズ・トライアルを観ました。レンタル屋で偶然に捜し当てたと言った方がいいですね。

拾い物をした感じで、とにかく映画は面白かった。一口に言えば法廷劇、そしてありきたりに連想するのが原告、被告側に立つ弁護士同士の対決。ところが、この映画はまったく違っていましたね。

まず無作為に選ばれた陪審員候補が裁判所に呼び出されます。この段階ではまだ陪審員ではないんですね。裁判所の場でさらにフルイにかけられます。つまり判事を前にして陪審員候補から裁判の臨みかた、抱負、経歴などを聞き、これを参考にして原告側、被告側の弁護士が裁判を有利に導く陪審員を判断します。

被告側、原告側の弁護士が一方でも拒否すれば陪審員からはずされます。これは知らなかったですね。そこで暗躍するのが陪審コンサルタントです。陪審員候補の身元、経歴、思想、行動などを調べ上げ、例えば被告側に利する陪審員を選別するのが陪審コンサルタントの仕事です。

被告側の陪審コンサルタントがジーン・ハックマンの演ずるフィッチ。一方、原告の弁護士はダスティン・ホフマンが演ずるウェンデル・ロー。原告側にも陪審コンサルタント的な役割をする人がいます。

ところで争う裁判は銃の乱射事件。犠牲になった夫の妻が原告です。被告は銃を乱射した当事者ではなく、銃の製造会社ヴィックスバーグ社です。この事件で敗訴になればヴィックスバーグ社は莫大な補償金を支払い、過去の事件にまで波及して行く恐れがあります。

ヴィックスバーグ社側のフィッチは最新技術や心理学などを駆使し、陪審員の選別から裏工作まで進めます。裏工作とは要するに原告側を敗訴に導くように陪審員を陰に誘導するということ。

陪審員の一人ニコラス・イースターを演ずるのがジョン・キューザックです。どうしてこのようにうまうまと陪審員の資格を得たのか、その辺は良く分かりません。ところがイースターはフィッチとは因縁の間柄。

過去にも同様の事件があり、その時はフィッチ側が勝訴し、イースターは被害者の知り合い、要するに今回臨んだ裁判は復讐が目的だったのだ。

イースターは被告側を勝訴するように陪審員の票を取りまとめることを口実にしてフィッチから大金までせしめてしまい、挙句には裁判も原告側が勝利する結果となった。ジョン・キューザックが他の陪審員に働きかけるようなことはなく、自然の流れがそうしたのだ。

オペラ座の怪人

オペラ座の怪人

製作年: 2004年

製作国:アメリカ、イギリス

監督: ジョエル・シュマッカー

音楽:アンドリュー・ロイド・ウェバー

出演者: 

(ファントム) ジェラルド・バトラー

(クリスティーヌ) エミー・ロッサム

(ラウル)パトリック・ウィルソン

(マダム・ジリー) ミランダ・リチャードソン

(カルロッタ)ミニー・ドライヴァー

「解説」はオールシネマラインより 

世界中を魅了した不朽の名作ミュージカルを絢爛豪華に映画化したラブ・ストーリー。舞台版を手掛けた天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー自身による製作で、男女3人の哀しき愛の物語を壮大なスケールで描く。

監督は「依頼人」「フォーン・ブース」のジョエル・シューマカー。  

1919年のパリ。今や廃墟と化したオペラ座で、かつて栄華を極めた品々がオークションにかけられていた。そして、謎の惨劇に関わったといういわく付きのシャンデリアが紹介された瞬間、時代はその悲劇をもたらした1870年代へと舞い戻る――。

当時、華やかな舞台でにぎわうオペラ座は、一方で、仮面をかぶった謎の怪人“ファントム”の仕業とみられる奇怪な事件の頻発に揺れていた。

そのファントムを、亡き父が授けてくれた“音楽の天使”と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばしてきた若きコーラスガール、クリスティーヌ。

彼女はある時、代役として新作オペラの主演に大抜擢され、喝采を浴びる。幼馴染みの青年貴族ラウルも祝福に訪れ、2人は再会を喜び合う。だがその直後、ファントムが現われ、クリスティーヌをオペラ座の地下深くへと誘い出すのだった…。

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

「オペラ座の怪人」は封切時に一度観ている。今回、DVDを借りて7年振りに観た。封切時に映画を観てすっかり気に入り、音楽を集めたCDはすぐに買った。何度も何度も繰り返し聴いた。

ミュージカルの音楽を担当したアンドリュー・ロイド・ウェバーは「キャッツ」「エビータ」なども手掛け、天才作曲家と言われているそうだ。「キャッツ」の中で唄われるメモリーはスタンダード・ナンバーとして広く知られ、多くの歌手に唄われています。素敵な曲です。

「オペラ座の怪人」もそんなナンバーばかりが揃い、いたる場面で美しい曲がちりばめられています。

「オペラ座の怪人」とはオペラ座に住みついている主人公ファントムのこと。子供の頃、旅周りのサーカス団で晒しものになっていたファントムをオペラ座の寄宿生が救い、オペラ座の地下室にかくまう。

地下室はファントムのその後の住処になり、人目を忍んで日々を過ごす。サーカス団で晒しものになっていた理由は顔の右半分が焼けただれて醜かったこと。悪魔の落とし子という宣伝文句で通行人を呼び寄せていた。

ファントムは自分の顔の醜さを苦にし、その負い目から心が素直ではない。しかし、建築、デザイン、音楽など芸術の分野で稀な才能を持ち、天才の面を持つ。

このファントムを音楽の天使として仰ぐのが女性ヒロインのクリスティーヌ。ファントムは音楽の師としてクリスティーヌを指導する一方、ひそかに愛情も抱いていた。ところが、クリスティーヌは幼馴染のラウルという恋人と永遠の愛を誓っていた。

その結果、ファントムとラウルは決闘へともつれこみ、ファントムが敗れてラウルがとどめを刺そうとする。クリスティーヌが止め、ファントムを残し、二人は馬にまたがってその場を去って行く。

さて、ファントムの書き下ろしたオペラ公演の初日、舞台は進行し、突然ファントムが出演者に成代わって登場し、クリスティーヌに切々と愛の歌を唄う。それはまるでオペラの演目ではなく、ファントムの心情をクリスティーヌに吐露しているかのようだ。

クリスティーヌはいぶかしげにファントムの舞台衣装の仮面をはぎ取る。怒りに狂ったファントムは場内のシャンデリアを支えているロープを切り落とし、クリスティーヌを地下へ連れて行く。

落下したシャンデリアが発火してオペラ座が炎上し、逃げ惑う観客者で騒然となる。ラウルはファントムの後を追って地下へ。

この先はファントム、クリスティーヌ、ラウルが三つ巴になってミュージカルが進行し、クルスティーヌはファントムに訴える。私はあなたの顔に恐れを感じない、歪んでいるのはあなたの魂よ、あなたが孤独でないことを示そう、と言ってファントムを抱き寄せてキスをする。

感涙にむせぶファントム。クリスティーヌ、ラウル二人に、早くこの場を立ち去れとファントム。劇団四季で繰り返し演目にのぼっているミュージカルだが、一度は観てみたい。

ベン・ハー

ベン・ハー

製作年: 1959年

製作国:アメリカ

監督: ウィリアム・ワイラー

出演者: 

(ジュダ=ベン・ハー) チャールトン・ヘストン

(メッサラ) スティーヴン・ボイド

(クインタス・アリウス)ジャック・ホーキンス

「作品解説」はオールシネマ オンライン映画 より 

ユダヤの豪族の息子、ベン・ハーの数奇な運命を通してローマの圧政とキリストの最期を6年半の製作期間と54億円の巨費で描いた一大スペクタクル。

些細な出来事から旧友メッサラの裏切りにあい、奴隷船送りとなったベン・ハーはそこで命を救ったローマの将軍の養子となる。束の間の安住の後再び故郷へ戻った彼は、別れた家族が獄中死したと聞かされ戦車競技に出場する事を決意する。

そこではメッサラとの宿命の対決が待っていた。あまりにも有名な戦車競技のシーンは4人の監督が演出した素材を僅かな時間に凝縮させた編集の妙に尽きる大迫力で迫る。作品、監督、主演男優、撮影等アカデミー賞史上最多の11部門受賞。

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☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

「ベン・ハー」は、かれこれ3回は観ているでしょうね。3時間40分ほどの長編を改めて観たのは20年振りでしょうか。ベン・ハーって主人公の名前だったんですね。

映画が始まってから戦車競走シーンまで夢中になって観てしまいました。ここまで時間にして2時間50分。これまであまりにもの長さに散漫になりつつも観ていたのですが、今回は丁寧にあらすじを追ってみようという気持ちがあり、しかしそれを除いてもベン・ハーの身の周りに起こった出来事の激しい移り変りには釘付けになった。

エルサレムの裕福な豪族の息子ベン・ハーは、この地に赴任して来たローマ帝国の司令官メッサラに再会する。二人は幼馴染の間柄。しかし、再会後、意見の食い違いがもとでメッサラと衝突する。

ある日、エルサレムを治めることになった新総督が部隊を引き連れてローマから赴き、ベン・ハーの家の前の通りを行進する。その行列を見物していた妹が誤って屋根の瓦を落とす。

総督の乗っていた馬はわななき、その拍子に総督を振り落とす。ローマ帝国の圧政に抵抗するエルサレムの住民に手を焼いているメッサラは、それを一連の行動と結びつけてベン・ハー一家を拘束する。

事故であることは明らかなのだが、メッサラは既にこの時にはベン・ハー一家を見限っていたのである。

ベン・ハーはガレー船に奴隷として送り込まれ、母や妹は地下牢に押し込まれる。ガレ-船の漕ぎ手は戦闘中には鎖で足を繋がれ、火災にでも遭ってまかり間違えば船もろとも海のもくずと消える運命だ。

マケドニア軍との交戦中、ベン・ハーの船は火災に遭って大破し、提督とともに海に漂流する。提督は敵と刃を交わしていたはずみで海に投げ出され、咄嗟にベン・ハーが海に飛び込んで救出したのだ。

負け戦の責任をとって命を絶とうとしている提督。それを引きとめるバン・ハー。漂流中、ローマの船団に拾われるが、そこで提督の船団が勝利だったとの朗報。

ローマに凱旋する提督、その側で寄り添っているのがベン・ハー。提督は命の恩人ベン・ハーを養子に乞う。ベン・ハーは奴隷の身分から解放され、戦車競走の騎手としてローマで日々を送るが、故郷の想いは絶ち切れない。何よりも母や妹のことが気にかかる。

ベン・ハーは祖国に行くことを決意する。ふとした機会に祖国で戦車競走を開かれることを知り、仇敵のメッサラが出場するという。復讐の念に燃えるバン・ハーは戦車競走に出場することを決意し、見事にメッサラを打ち負かす。

メッサラは競争中、戦車から振り落とされて後続の馬に踏みつぶされる。瀕死に陥っているメッサラは、母や妹が生きていることをベン・ハーにもらして息を引き取る。

しかし、母や妹は入牢していた間に業病に侵されていたのだ。業病に追いやったローマが憎いとの怨念で身が悶えんばかりの日々だが、そんなベン・ハーに安息をもたらしたのがキリストとの出会い。

憎しみは憎しみを生み、争いは争いを生むだけであり、愛こそ人間を幸せに導くとの教え。人間にとって永遠の課題ですね。

キリストはローマ帝国から磔刑に処せられるが、処刑後にわかに空模様が異変する。閃光を放って雷鳴が轟き、たちまちに大雨になって大地に流れているキリストの血を洗い流す。

そして、雨に打たれていたベン・ハーの母や妹をむしばんでいた業病は見る見るうちに快癒して行くのだ。おとぎ話のような話ですが、そんなことは分かっていてもこのシーンには泣ける。信ずる者は救われる。ベン・ハーはやはり名作です。

ブラッドワーク

ブラッドワーク

製作年: 2002年

製作国:アメリカ

監督: クリント・イーストウッド

出演者: 

(テリー・マッケーレブ) クリント・イーストウッド

(バディ・ヌーン) ジェフ・ダニエルズ

(ボニー・フォックス医師)アンジェリカ・ヒューストン

「作品紹介」はオールシネマ オンライン映画 より 

クリント・イーストウッドが製作・監督・主演の3役を務めたサスペンス・ドラマ。

心臓移植をした元FBI心理分析官の男が、移植に絡む因縁のために猟奇殺人犯を追う姿を重厚なタッチで描く。

原作は犯罪記者出身の作家マイクル コナリーの傑作サスペンス『わが心臓の痛み』。「L.A.コンフィデンシャル」のブライアン・ヘルゲランドが脚本を担当。

元FBI心理分析官テリー・マッケイレブは2年前、連続殺人犯“コード・キラー”を追跡中、突然心臓発作で倒れてしまい、犯人を捕り逃す。心臓を移植して何とか一命を取り留めたテリーは早期退職し、現在はクルーザーでの隠居生活を送っている。

そんな彼の前にある日、グラシエラと名乗る見知らぬ女性が現れた。そして、自分の姉を殺害した犯人を探してほしいと依頼する。

心臓移植したことを理由に断るテリーにグラシエラは、その心臓が殺された姉のものであることを伝える。その事実がテリーを再び捜査の現場へと引き戻すことになったのだったが…。

Blood

☆☆☆ 観おわってから ☆☆☆ 

この映画は前にも観ていましたね。始まって間もなくで分かり、前回からそれほど月日が経っていなかったのでしょう。原語のタイトルの場合はすぐに忘れてしまい、せめてタイトルだけでも記録に残すようにしなければなりません。

ストーリーはある女性から妹を殺害した犯人を突き止めて欲しいとの依頼を受ける。依頼されたクリント・イースウッドが演じる元FBI心理分析官は、殺害された妹という女性から心臓を提供され、一命を取り留めている。

その事実は依頼主の口を通して初めて知った。仕事も辞めて悠々自適の生活を送っていたのに、はからずもそんな因縁から犯人捜しに一役買って出る。

ところが、これは殺人犯が前もって仕掛けたシナリオだった。

過去に元FBI心理分析官はこの殺人犯を追跡中に心臓発作に陥って取り逃がし、殺人犯はこの先も追跡ゲームを続行したくて女性の命を奪い、心臓発作で重体に陥っている元FBI心理分析官にその女性の心臓を移植するように、はかって蘇らせたのである。

ありそうもない筋書きで奇想天外ながら、それでも犯人の行方が興味津々でそれなりに息をつめて観てしまいました。

殺人犯は身近なところでひそんでいました。初めて観たときには、えっ、この人が犯人、と思ってびっくりしましたが、それもそのはずで何しろ、元FBI心理分析官の犯人捜しの手足になって駆り出されていたのです。

退隠後、主人公はクルーザーで居住していたのですが、犯人はヨットハーバーの隣人でした。

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